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針ノ木岳(2820.6m)テレマークスキー
2005年 6月 5日

針ノ木雪渓を訪れるのは初めて。まずはノーマルに針ノ木峠〜針ノ木岳というルートとした。

【山域】 北アルプス・後立山
【コース】 扇沢〜針ノ木峠〜針ノ木岳〜マヤクボカール〜扇沢
【日時】 2005年 6月 5日
【メンバー】 単独

   --- ガスの雪渓 ---
ガスの雪渓
5時20分に扇沢を出発。晴れてはいるが、周囲の山にはガスがかかっている。まあ、思ったよりは天気は悪くない。
比較的早めから雪渓に降りることができた。雪渓内は視程30mほどのひどいガスであった。
6月5日9時 地上天気図実は、前日夕方まで天気と相談しながら行くかどうか悩んだ。しかも、ここ川崎ではそのとき大雨が降っていた。上空に寒気が入っており、各地で雷雨が発生している。だが、明朝にはトラフは通り過ぎ、寒気のピークは越えていそうだ。結局、明日は好天は望めない(特に日本海側は)ものの、ひどい天気にもならないだろうという結論になり、シーズン末期なので今回を逃すともう行けないかもしれないと、雨の中出掛けることにした。

当日朝の地上天気図では、朝鮮半島から日本海に広がる高気圧に覆われてすばらしい好天になりそうだと思えてしまう。
6月5日9時 700hpa,850hpa高層天気図しかしこの高気圧、あまり背が高いものではなく、850hpaの高層天気図を見ると、わずか標高1500mで高気圧ははっきりしなくなっている。
トラフは通り過ぎたものの、寒気はまだ日本海に残っている。また、日本海から北陸地方に向けて、湿った風が吹いている。
西方の高気圧、寒気、北西風・・・・・。あれ!これって冬型!?
まあ、強い冬型というわけではないからそんなにひどい天気にはならないだろう。というより、東日本でよく起こる北東気流型を裏返して日本海側に持ってきた、みたいな天気だ。湿った北西風の流入により、日本海側では上空は晴れても中・低層はあまり天気は良くないであろう。ここからもう一山日本海側に近い地方は、雨かもしれない。


※北東気流:オホーツク海高気圧からの冷たい北東気流が海面上を吹走するうちに水蒸気と潜熱・顕熱を補給されて低い雲が発生、東北から関東地方にかけての脊梁山脈から東の地域で曇〜雨となる。ヤマセともいわれ、夏にあまり続くと冷夏となるので農家等から恐れられる。
     --- 針ノ木峠から南方を望むが、雲がかかっており遠望が利かない ---
針ノ木峠から南方を望む
シールは使わず、ツボ足で登った。マヤクボ沢合流付近から傾斜がきつくなるので、アイゼンを使う。
針ノ木峠8:35着。
予想通り、上空はまあまあ晴れているが、周囲の山は雲がかかっている。自分がいる場所も、時々ガスに包まれる。
6月5日9時JST衛星赤外画像
← 6月5日9時JST衛星赤外画像

日本海中部から日本海沿岸にかけて、暗灰色の雲が一様に広がっている。上空は晴れているが低層に雲があることを示している。
やはり気圧配置から考えたとおり、太平洋側の北東気流型を裏返して日本海に持ってきました、みたいな感じだ。
6月5日9時JST衛星可視画像
← 6月5日9時JST衛星可視画像

可視画像では、この雲はずいぶん違って写っている。赤外画像と併せ考察すると、これは層積雲だろう。
--- 針ノ木岳(2820.6m) ---          
針ノ木岳(2820.6m)
峠から少し登ると、針ノ木岳頂上が見えた。急な雪の斜面を慎重にトラバース。
山頂着10:10。やはり、残念ながら遠望は利かない。だが、ガスのせいか雷鳥のつがいが近くまで近寄ってきて、楽しませてくれた。

11:00、山頂から峠側に少し戻った地点からエントリー。右の写真の、山頂手前のルンゼ状の斜面だ。だが、グサグサの雪面でテレマークターンの度に大きく横滑りしてしまい、スラフがどんどん落ちていく。このときはガスで下が見えなかったが、ここを登ってくる人がいるとは思わなかった。スラフを落した事でずいぶん怒られた。いきなり怒らなくても、と思ったが・・・ま、ごめんなさい。
  --- マヤクボカールから針ノ木雪渓下部を見る ---マヤクボカールから

マヤクボカールのモレーン(モレーンにしては低いので、プロテーラスランパートかもしれない)付近でしばらく休憩。
慎太郎(百瀬慎太郎)祭に来たたくさんの登山者の横を滑り、12:00に大沢出合付近の堰堤着。ここからスキーを担ぎ、扇沢へ戻る。途中でスキーを洗ったりして、12:45駐車場着。
予報士Fun