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会津朝日岳(1624.2m)テレマークスキー
2006年 4月22日

会津朝日岳(1624.2m)は山スキーに適した山だと思うのだが、なぜかその記録は少ない。アプローチが不便なこと、頂上直下のスラブはエキスパートのみが滑れる急斜面だと誤解されていること、等が理由かもしれない。
2年前に行ったときに見た小幽沢の斜面を滑りたくて出かけた。

【山域】 南会津
【コース】 只見町白沢〜会津朝日岳〜小幽沢〜叶の高手〜白沢
【日時】 2006年 4月 22日
【メンバー】 単独

4月22日9時 700hPa,850hPa高層天気図(クリックで拡大)

昨日は季節はずれの雪がかなり降ったようだ。夜明けから雨が降り始め、モチベーションが下がる。

このところ、きちんと天気の検討をせずに出てくることが多かった。今回もそうだ。
日本海に居座っていた寒冷渦は東方海上へ抜けた。しかし、850HPaの温度場を見ると、東北地方上空の寒気は抜けきってなく、また北西の風が吹いていることが解る。このせいで昨日は雪になったし、今日も天気の回復が遅れているのだ。しかし、やがて回復に向かうだろう。標高の高いところでは新雪滑降が期待できるかも。

白沢に着いてからしばらく車内で二度寝、上空が明るくなってきたのを機に、6時15分出発。
雨の中、除雪車で封鎖された舗装路を登山口まで歩く。

衛星赤外画像では、東北地方日本海側にグレーの雲がかかっている。低層に雲がかかっていることが解る。北西から寒気が流入しているせいだ。さっさと雲(層雲)の上にでてしまおう。

登山口でスキーに履き替える。ちょうど、小雨になってきた。下部はシャーベット状の新雪ラッセル。今年はやはり残雪が多く、前回徒渉した荒禿沢も難なく渡れた。夏道通り小尾根に取り付く。急斜面の重いラッセルだ。この時期にラッセルするとは予想外で、出発が遅れたこともあって、登頂は懐疑的になってきた。
右手の小沢は滑ると気持ちよさそうで、今滑りたい衝動に駆られる。帰りはべったりと重くなっているんだろうから。
次第に天気も回復し、積雲の間から青空が見えてきた。

--- ナイフリッジの雪稜を歩いた ---        

人見の松と呼ばれる地点で稜線に出る。爽やかな高度感のあるところだ。前回難なく通過できた稜線の雪が多雪のせいでずれ落ちかけており、ツボ足で20mほど急斜面を這い登る。ナイフリッジの雪稜はシール登高し、さらに少し登って叶の高手(1430m)、12時。
ここで初めて会津朝日岳が見える。がんばったので何とか頂上まで行けそうだ。大休止。

     --- 滑降後頂上(右側)を振り返る ---

2,3回アップダウンの後、山頂直下の急斜面へ取り付く。シールがよく効き、一度もキックターンすることなく山頂まで登れた。すばらしい展望に見とれ、しばらく休憩。
シールをはがし、13時50分滑降開始。早くもクラストが始まっている。急斜面にテレマークターンが決まり、満足(ちょっとこけもしたけど)。
 
--- 小幽沢 ---                  

そのまま小幽沢へ入る。ここが、予想以上にすばらしいところだった。雪の状態も良い。パウダーとは言えないが、浮遊感を味わえる季節はずれの新雪滑降に、思わず口元がゆるむ。標高差600mの広い斜面の滑降は、今期最高に楽しかった。
 

小餅葉沢出合で、再度シールをつける。楽あれば苦ありで、叶の高手まで登り返さねばならない。叶の高手16時25分、人見の松17時。
今朝ツボ足で超えたところを降りたら後は楽勝と思っていたが、ひどいモナカ状の雪に苦しませられることになる。春の新雪・好天・北東斜面の夕方というとモナカは当然だ。テレマークだと 内足トップが沈むのでスキーが全く回らず、アルペンターンにするがそれでもだめ。斜滑降とキックターンでしのぐ。
高度が下がるにしたがい雪がゆるんできたので、最後の滑降を楽しむ。沢床に降りてから登山口まではあっという間だった。
18時20分から舗装路をとぼとぼ歩き、白沢着18時55分。
予報士Fun