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富士山(富士宮口)テレマークスキー
2007年 5月20日

寡雪に悩まされた今シーズンだったが、標高が高いところではむしろ平年より多い。富士山も、ライブカメラ等で見ると雪は多そうだ。
疑似冬型気圧配置をもたらした寒気は東の海上に抜けると思い、前日夕方に富士宮口へ向かった。

【山域】 富士山
【コース】 五合目〜頂上〜五合目
【日時】 2007年 5月20日
【メンバー】 単独

5月20日9時 地上天気図(クリックで拡大)    

夜間は道路が通行規制されるため、前日夕方の早い時刻に五合目へ入った。山とは関係のない様々なもの(仕事関連も含む)を持ち込んで時間をつぶす。実際には何とかして通行できたらしく、夜間にも沢山の車が入ってきていた。

4時半起床、5時5分出発。快晴。西から移動性高気圧に覆われつつあるようだ。
6合目の少し上から、雪が繋がっている。夏道を上がっても良いが、凍っているところが多いため、アイゼンを付けて雪渓上を登ることにした。調子よく各合目をクリアしていったが、思ったよりも雪が堅く、早く到着しても滑れそうにない。途中から体力をセーブしてゆっくり登ったが、それでも9時55分にはお鉢の縁の浅間大社奥宮へ到着。北西の風が強く、気温も低くて(-7℃)寒い。
三島ヶ嶽付近で風をよけながら、雪が緩むのをしばらく待ったが、なかなか気温は上がらない。今日は所用があって早く帰らないといけないため、火口内を滑るのはあきらめることにして、スキーをここにデポして頂上へ向かった。
                      --- 剣ヶ峰頂上より ---

朝は天気が良かったが、8時半頃からガスがわき始め、
下界は雲海に閉ざされた。雲頂高度も上がりつつあるようだ。
移動性高気圧に覆われているにもかかわらず、風が強くて気温も低く、下層の大気が鉛直不安定なのは、なぜだろうか。
5月20日9時 500HPa高層天気図(クリックで拡大)

上空の切離低気圧と寒気の中心は日本の東に抜けており、それに対応して地上の低気圧も三陸沖に遠ざかった。しかし、西南西方向へトラフがあり、上空の寒気もまだ通り抜けていない。このため、大気が不安定で、寒くて風が強かったのだ。
この日、富士山南面の富士宮口登山道はまだましだったが、北面の吉田口登山道では強風のため登頂をあきらめた人が多かったようで、雪も堅く、実際に数件の滑落事故もあったらしい。
      5月20日9時 衛星赤外画像

衛星赤外画像を見ると、寒気トラフに対応したグレーの雲が見られ、下層は雲に覆われていることを示している。あとで大気の鉛直気温状況を見ると、たしかに下層は気温減率が大きかった。

相変わらず雪は堅く、仕方なくアイゼンをはいたまま9合5勺まで下りてからスキーを履く。しばらくは表面はアイスバーンだったが、9合目あたりから快適な斜面になる。この日はかなりの数の人が登っており、その多くの人がスキーを持っていたが、自分は2or3番目に滑ったのでまだ雪面が荒れておらず、雲海に向かってどんどん落ちていけた。
3000mで一つ右の雪渓に乗り換える。2900mあたりから、濃いガスの中となった。何度も止まって、ガスが薄くなるのを待ちながら滑る。
2800mで更に右の雪渓に移り、6合目の少し上、2650mで滑降終了。途中スキーを外すことなく滑れた。やはり今年は雪が多い。
後は、軽登山靴に履き替えて濃霧の中を5合目駐車場まで歩くだけだ。

ps. 滑降途中に左膝をひねってしまい、内側側副靱帯損傷、全治6週間。
予報士Fun