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会津駒ヶ岳
2007年 12月15〜16日

先月来たときは頂上まで達することができなかった。

もともと冬山登山の一手段として始めた山スキー/テレマークであったが、最近は滑ることに重きを置くようになって、頂上を目指す事が少なくなっていた。通常の登山においても以前から頂上にはこだわらないほうで、頂上のすぐ手前まで行ったのに頂上を踏まずに素通りしたこともあるくらいだが、やはり登山の原点に立ち返って頂上を目指すべきだと考えた。
山スキー/テレマークを始めたきっかけ:
きっかけは、冬山へのアプローチを楽にしたいためだった。それ以前にも山スキーに興味がなかったわけではなく、またゲレンデスキーも少しは行なっていたものの、自分の登山とは別物と考えていた。
かつて、冬の鹿島槍を狙った際に、林道の輪かんラッセルで敗退、2月の涸沢岳西尾根でも林道アプローチに予想外の時間がかかったため、初日の幕営予定地まで2日かかってしまった。翌年に山スキーを購入、アプローチを大幅に軽減できて涸沢岳と奥穂高の登頂に予定よりも短日程で成功した。
その後、武尊山などに山スキーで出かけたが、富士山で見たテレマークスキーがきっかけとなり、テレマークに転向した。
行くなら降雪直後のパウダーを狙いたい、しかしそれだと日帰りは無理なので、1泊2日(テント泊)とした。
今回、寒気が南下してくるようなので、厳しい山行が予想されるが、その一方すばらしいパウダーを期待できる。


【山域】 会津
【コース】 桧枝岐村・滝沢橋〜1750m地点(テント泊)〜頂上〜滝沢橋
【日時】 2007年12月15〜16日
【メンバー】 単独

12月15日
12月15日9時 500HPa高層天気図(クリックで拡大)     
止むを得ない事情により出発が遅くなったが、2日行程なので余裕を持って出発。予想通り小雪が降っている。
国道脇の林道からいきなり激しいラッセル。夏道は通らず、左の斜面から派生尾根に登るが、まだまだひどい藪だ。一昨年の同時期(2005年12月17日)に来たときは藪はおおむね隠れており、そのときの積雪データと比較すれば今後の参考になる。
 桧枝岐の積雪 一昨年  今回
9時の積雪 83cm 23cm
月頭から前日までの降雪量累積 181cm 70cm

先月来たときも降雪直後だったが、今回はさらに深い。共同アンテナの台地からはさらに厳しいラッセルとなる。天気は相変わらず小雪模様だが、視界はある。黙々と単独ラッセルを続け、先月来た際に引き返した場所に近い1750m地点を今夜の幕営地とした。
夜一時的に星が見られたが、夜半過ぎから雪が降り出した。雪が降り始める直前は、かなり冷え込んだ。

前述の通り、上空5500mには-30℃の強い寒気が南下していることが、高層天気図からわかる。冬型の気圧配置による降雪が期待される。苦労覚悟ではあるが、夜間から午前中の降雪によるパウダー滑降を楽しもうというのが今回の計画だ。

12月16日
                   --- テント ---

夜間、20cm位の降雪があった様だ。おそらく夕方まで降り続くだろう。

テントに荷物を残し、スキーを履いても膝までもぐる雪の中をゆっくりではあるが確実に高度を稼ぐ。
樹林がまばらになるあたりから、ガスに視界がさえぎられるようになってくる。森林限界を抜け小屋のある稜線に出ると、視程は10mほどになる。風も強い。傾斜だけを頼りに頂上をめざしていると、突然目の前に頭だけ出した頂上の標識が現れた。
視程5m以下、ほぼホワイトアウトと言っていいだろう。早くこの吹雪から逃れたい、すぐに滑降の準備をし、GPSを頼りにそろそろと滑る。
強風から逃れたあたりから、傾斜がゆるくなる。下りなのにラッセルだ。視界は多少回復したものの、まだ不十分。テントを見落としたら大変だ。だが、傾斜のある場所ではすばらしいパウダーを堪能した。
テントに戻ると、さらに20cm位積もっていた。撤収後も、緩急繰り返す斜面で、ラッセルしているほうが長かったようだ。下部には日帰りと思われるスキートレースがあった。

下山後、車の雪かきというもう一苦労が待っていた。

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