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三岩岳(2065.0m)/会津駒ヶ岳(2132.4m)・大戸沢岳(2089m) テレマークスキー
2008年 3月 8, 9日

移動性高気圧が張り出しつつあり、天候回復かと思ったが、山の天気はそう簡単にはいかない。
2日目は絶好の登山日和だったが、雪が腐ってスキーの操縦困難。天気と雪質の両立は難しい。
【山域】 南会津
【日時】 2008年 3月8, 9日
【コース】 3月 8日 保太橋〜1308mP〜三岩岳山頂直下〜1308mP〜保太橋
3月 9日 滝沢橋〜アンテナ台地〜会津駒ヶ岳〜中門岳の手前〜御神楽沢1750m〜大戸沢岳〜南東尾根〜滝沢橋
【メンバー】 単独
【天気】 8日:雪のち晴/ 9日:快晴

3月8日
3月8日9時 地上天気図(クリックで拡大)
今回また、山の天気予測の難しさを再認識させられた。
【気圧配置等】 高層のトラフほ東日本を通過。一方、黄海に中心を持つ移動性高気圧が張り出してきており、天気は回復傾向。
【会津駒山域における状況】
山麓: 朝は小雪が舞っていたものの、日の出以降回復傾向。また、日の出前後にガスが発生。日中、雲は多いが穏やかな天気。
中腹〜山頂付近: 1500m以上は雲に覆われ、その内部では風雪強い。1800m以上になると視程10mほどでホワイトアウトに近く、北西の風がかなり強かった。
3月8日9時 500HPa高層天気図(クリックで拡大)
事前の予想では、冬型の気象が多少残ってもそれほど酷い天気になるとは思わなかった。
だが、500hPaの高層天気図を見ると、気圧の谷は東に抜けているが、北海道東方沖から南西に伸びた-30℃の寒気の通過は気圧の谷の通過より遅れている。一方、低層では気温が上がっており、天気は回復。実際、山麓では予想通りだったが、上空に残った寒気の影響と、高気圧の縁における北〜北西の強い風(あるいは気圧の谷背面の温度風)によって山腹で雲が発生し、山頂付近で暴風雪になったと思われる。高気圧がやや南寄りだったことも、状況悪化を促進したものと思われる。
高気圧張り出し初期は寒気の状況に要注意だ。

        3月8日9時衛星赤外画像
衛星赤外画像には、東北・北陸の脊梁山脈から日本海側に、グレーの雲がはっきり写っている。
中層に明瞭な雲があることがわかる。

--- 1308mP上方の鞍部上部。このすぐ上は酷い天気 ---         
6時05分、保太橋出発。層雲、層積雲。旧登山道のある通常登られる尾根の1つ北側の小尾根に取り付く。全般に痩せ尾根が続き、何度もキックターンを繰り返す。
1308mの丘の1段手前で尾根が広がり、雰囲気がいい。1308Pへ登る斜面は、下りが楽しみだ。なだらかな1308mPを過ぎてわずかに下り、痩せた鞍部を過ぎると、広いが明瞭な尾根の、ぶなの斜面が続く。登るに従い、時折強い風が吹き付けてくるようになる。
1699mで左に折れると広い緩斜面となり、同時にガスのため視界が不明瞭となってくる。いつの間にか主稜線に出て、雪に埋もれた非難小屋の屋根が突然現れた。
このあたりから、樹木と風により雪面が大きく波打つようになるが、視程は10m程、雪面は殆ど判別できず、効率の悪いアップダウンを繰り返してしまう。頂上はすぐそこだが、間断なく吹き付けてくる風雪とわずかな視程のため、ここで撤退することにした。この視界では下りで山酔い必至だし。
そろそろと滑降を開始したが、広い尾根と先の見えない波打った雪面は、すぐに方向感覚を狂わす。GPSで枝尾根への分岐を確認しながら下る。
緩斜面を過ぎると、深くはないものの楽しいパウダー滑降が楽しめた。断続的にやってくる突風に煽られて転倒することもあったが、1308mP手前の鞍部まであっという間だった。
鞍部が近づくと、突然穏やかな天気になる。標高1500m付近を境に、線を引いたように気象が異なっていた。
1308mの丘を越え、登ってきた尾根の方へ下る。やがて尾根が痩せてくるが、傾斜が急になったところで南側の小さな沢へ降り、沢の中を滑って入山地点へ出た。沢の中は日射のために生コンのような雪だった。


3月9日
--- 共同アンテナ台地 ---                           

4時50分、ヘッドランプを点けて滝沢橋を出発。快晴無風、気温-9度C。いつものルートで会津駒ヶ岳へ。昨日多くのスキーヤーが入山したらしく、時々登りのトレースを見失うほど雪面が荒れている。今日はこのコース下りたくないな、という感じ。共同アンテナの台地で穏やかな日の出を迎える。

                                          --- 会津駒ヶ岳山頂直下から南方を見る ---

森林限界まではトレースに乗って順調に高度を上げる。トレースがなくなってからもラッセルはそれほど深くなく、一気に頂上まで登りあげた。
9時05分、会津駒ヶ岳(2132.4m)山頂。

--- 御神楽沢源頭 ---                                

そのまま中門岳方面へ進み、最初の台地で滑降準備。御神楽沢への下りには、無木立と少しの樹林が混じる小尾根を選んだが、この付近には他にもおいしそうな斜面が沢山ある。今後が楽しみだ。
御神楽沢へとすばらしいパウダー斜面を落ちていく。だが、至福の時はあっという間に終了、ここから大戸沢岳(2083m)へ標高差約340mを上り返す。まばらな林間を縫って登っていく。ここを滑っても楽しそう。
日射で雪が次第に重くなってきた。上り着いた大戸沢岳西峰には本日誰も来ていないようだが、東峰には沢山のトレースが見え、大戸沢東北東尾根には今日も沢山の人が入ったようだ。会津駒山頂にも人影が見える。今日は朝からずっと快晴だったが、南岸低気圧が近づいており、早くも西尾の空には巻層雲や高層雲、高積雲が広がりつつある。
大戸沢岳南東尾根へドロップ。だが、尾根上はシュカブラが発達しており、これを避けて右側の斜面を絡むように滑った。中腹以下は軟らかい雪がずっしりと重くなっていて、かなり苦労しながら滝沢橋へ滑り降りた。今日も充実した1日だった。

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