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大戸沢岳(2089m)/大杉岳(1921.4m) テレマークスキー
2008年 4月12,13日

3月8日の反省から、今回の気圧配置だと1日目は山頂近くの天候が悪いことはわかっていたが、先週所要で山へ行けなかったため、我慢できずに出かけてしまった。
2日目は当初燧ヶ岳へ登る予定だったが、ある程度登ったところで天候と相談し、大杉岳へ転進した。
【山域】 南会津
【日時】 2008年 4月12,13日
【コース】 4月12日 檜枝岐村・滝沢橋〜大戸沢岳南東尾根1800m地点〜滝沢橋
4月13日 キリンテ〜七入〜ぶな平〜燧ヶ岳東田代〜御池〜大杉岳〜ぶな平〜七入〜キリンテ
【メンバー】 単独
【天気】 12日:山麓-晴、山陵-霧雨・小雪/ 13日:曇一時晴

4月12日
4月12日9時 700hPa高層天気図(クリックで拡大)
5時30分、滝沢橋近くの民宿の裏から入山。曇りだが回復傾向。尾根に挟まれた沢状地形を登り、尾根に出ると西風が寒い。
この後も順調に高度を稼ぐが、クラストした雪が次第に硬くなってきた。また、1700mあたりから予測どおりガスとなった。同時に、雪面が非常に硬くなる。これではまともに滑れない。周囲の沢筋方向を観察したが、どこも同様と思われた。ガスが晴れて日が差さない限り状況は変わらないだろう。
トラフ通過後上空に寒気が残っているという、3月8日や29日とよく似た気圧配置のため、山頂や山陵の天気が悪いのは分かっていたものの、もう4月中旬だし、北日本に残りそうな寒気トラフはあまりシャープではないので大したことはないだろうとやってきたのだが、雪質に関しては誤算だった。この時期、気温が低く日射がないと、解けた雪が硬く凍ってしまう。

 --- 層積雲(ローター雲かもしれない) ---

ここで撤退を決定(かなり迷ったが)。登っても、苦労して下りるだけとなってしまう。
シールを外して滑り始めたが、やはりまともに滑れない。緩斜面でも横滑りで降りた。当初滑ろうと思っていたコースの傾斜だと歯が立たなかったかもしれない。
下るに従い雪面が緩んでからは、楽しく下れた。

予定のコースを行けなかったため、10時30分に下山。明日までどうやって時間をつぶそう・・・・・。


4月13日
--- 雲をかぶった燧ヶ岳 ---                 
七入への国道は、除雪は終わっているが、キリンテの先のバリケードで自動車通行止め。4時25分、自転車でスタート。夜間は星が見えていたが、出発する頃には曇となる。午前中は何とか晴れると思ったが、予想より天気の悪化は早いようだ。
七入の先、最初のヘアピンで自転車をデポ、スキーに乗り換える。例年より雪は少な目で、いつも越えられる小沢が渡れない。道路の橋の下で何とか渡る。ぶな平の除雪は御池まで完了しているようだ。林間から燧ヶ岳が見えるが、雲に覆われている。
ぶな平を横断すると急斜面といくつかの湿原が交代で現れる。今回はなるべく急斜面を避けるようなコース取りにした。このあたり、地形が複雑で通るたびに目新しくて新鮮だ。かといっても、大きく方角を間違わなければ登り・下りとも適当に進んでも何とかなる。
東田代(1800m)まで登ったところで、山頂を覆う雲の雲低高度となる。この雲は南からの湿った空気によるものだ。北に偏った小型の移動性高気圧の背面にあり、関東南岸には小さな低気圧がある。これらにより南東方から湿った空気が流入、太平洋側に悪天をもたらす。
ガスが南風にのって飛び、木々が轟々と音を立てる。独立峰の燧ヶ岳頂上付近は酷い天気で、雪面もたぶんカチカチだろう。

           4月13日9時 衛星赤外画像

2日連続情けないが、ここで撤退を決定。
このまま帰ろうかとも思ったが、少し下るとガスが晴れ周囲の山が見えるようになる。ちょうど会津盆地を境にして、太平洋側の山々は低い雲に覆われているが、会津駒山塊など北西側の山はまだ何とか晴れている。ここで大杉岳へ転進することに決めた。


新聞やテレビで通常発表される衛星画像は赤外画像であるが、このような低層の雲はあまり明瞭に写らない。

           4月13日9時 衛星可視画像
可視画像では明らかに様相が異なっており、関東平野から東北南部の太平洋側を低層の厚い雲が覆っていること、日本海側の雲がない部分との境界が明瞭であること等が見て取れる。


大杉岳(1921.4m)は訪れる人の少ないあまり目立たない山であるが、こちらから見ると広い雪面が魅力的な大きな山である。御池から主稜線を登り、以前に登った枝尾根を下山路とすることにした。
東田代からの下りは、モナカ雪の表面だけが柔らかくなった状態で、まともに滑れず苦労。除雪が始まったばかりの沼山峠への道路まで下り、御池まではスキーを担ぐ。

--- 1888mドーム(右)から会津駒ヶ岳へと続く稜線 ---                                 

御池から会津駒主稜線尾根に取り付いてシール登行。燧ヶ岳と違い天気が良く、南向きの斜面のため雪がザクザクになって登りにくい。
山毛欅の尾根をキックターンで登っていくと、高度が上がるに従い、大白檜曽に岳樺が少し混じる黒木の間を通るようになる。
大杉岳の頂上は黒木が点在する変哲のないものだったが、すぐ北側は広大な雪原が広がって、会津駒がよく見える気持ちのいい尾根だ。ただ、残念ながら曇ってきた。
少し先の1888mドームで滑降準備、ぶな平へ降りる枝尾根に沿って滑る。しばらく黒木の斜面を滑ると、やがて楽しい山毛欅の斜面になる。最後まで尾根を下っても楽しそうだが、右側の大杉沢に下りる斜面が気持ちよさそうだったので、この広い斜面を山毛欅を縫って沢へと滑り降りた。
大杉沢に沿って歩き、まだ雪に覆われた沢を2つ渡ると、今朝歩いたぶな平のトレースに合流した。
予報士Fun