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鬼怒沼-黒岩山-尾瀬沼 縦走
2008年10月18-19日

先週の西丹沢に続き、今回も静かな秋の山をゆっくりと縦走した。丹沢は明るいぶな林だったが、今回は白檜曽などの黒木の森の中だ。
【山域】 尾瀬
【日時】 2008年10月18〜19日
【コース】 10月18日 大清水〜物見山(2113m)〜鬼怒沼〜鬼怒沼山〜小松清水〜黒岩清水〜黒岩山(2162.8m)〜赤安山〜赤安清水
10月19日 赤安清水〜小淵沢田代〜大江湿原〜尾瀬沼〜三平峠〜大清水
【メンバー】 単独
【天気】 18日:快晴のち曇/ 19日:快晴のち晴

--- 七竈 ---                
10月18日
6時30分、大清水出発、快晴。尾瀬沼へ向かう人々とは逆方向に歩き、沢沿いの林道へ入る。やがて林道は山道に変わり、湯沢に懸かる滝に突き当たったところで渡渉して、尾根道となる。
ここから物見山まで標高差780m、一気に高度を上げる。七竈の紅葉と赤い実が美しい。大変な急登だが、まだ朝なので元気良く登りきった。今回のコースは、初めに一気に上って、後は小さくアップダウンしながら2日間掛けて次第に高度を下げていくというものなので、もう気が楽である。膝にも優しいコースだ。

                       --- 鬼怒沼 ---
物見山を越えて少し下ったら荷物をデポして鬼怒沼を一回りしてくる。秋枯れの湿原はちょっと物寂しいものの、明るくて爽やかだった。
これより、訪れる人も稀な長い黒木の森のコースになる。かつては良く歩かれたコースと思われ、予想よりもしっかりした道がある。倒木が多くて苦労するが、古い倒木には手が入れられていた。
鬼怒沼山の頂上は通らず、いくつかアップダウンすると小松清水があるので水を補充。このコース、尾根沿いなのに3箇所も水場があるのは助かる。さらに少しいくと黒岩清水があるが、先ほど汲んだばかりなのでパス。
このあたりから特に倒木が多くなり、尾根が広くなったこともあってコースを見失いそうになることが何度か。テープに助けられた。
黒岩山分岐に荷物をデポして、頂上を往復。酷い藪だと聞いていたが、思ったよりしっかりした踏跡がついていた。夏場なら苦労したのだろうが、この時期はそれほど藪に苦しめられることもなかった。今回のコース中の最高点であり、また唯一展望が開ける場所だ。

10月18日9時 地上天気図(クリックで拡大)
10月18日9時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)

分岐に戻り、赤安清水を目指す。笹が刈り払われていて、頭が下がる思いだ。赤安山も頂上は通らない。この頃から、高層雲が空を覆うようになる。
地上天気図を見ると、高気圧は東の海上に去っていくように見える。だが、高層天気図では明確なリッジが読み取れ、東方海上の高気圧に引き続き覆われそうだ。南岸沿いの地方では東よりの湿った下層風により雲が多くなると思われるが、ここはその影響もなく、この雲は一時的なものだろう。
夕刻に赤安清水へ到着。ちょうどよい広場があるので、ここで幕営。ロープにすがって少し下ると、いい水が湧いていた。


10月19日
    --- 大江湿原から黒木の森を振り返る ---
昨夜の雲は晴れて、今日も快晴だ。気温2度、6時5分出発。樹間越しに見える会津駒ヶ岳が美しい。
少しアップダウンを繰り返すと、尾瀬に近づくとともに濃い霧が湧いてきた。だが、次第に雲低高度を上げているようだ。このような層雲は好天の兆しである。
やがて小淵沢田代に出る。久しぶりの広く明るい場所だ。中央を突っ切って、大江湿原へ向け再度黒木の森へ入る。だが、ここはもう尾瀬の一角、すでに人くさい感じがする。
突然大江湿原に飛び出すと、これまでとの対比にくらくらする。暗い黒木の森から明るく広大な湿原へ。昨日から人っ子一人会わなかった尾根道から、人が列をなす木道へ。

--- 大清水へ戻る林道 ---                
春にスキーで滑った燧ヶ岳・柴安ーを見ながら、尾瀬沼畔を歩く。ここを歩いている沢山の人たちの内で、尾瀬が目的ではなくてここを歩いている人は、そうはいないだろうな、なんて考える。そういえば、尾瀬沼や尾瀬ヶ原、或いはそれを見下ろす山へは10回以上来たが、無雪期は初めてである。こんな者も珍しいだろう。
三平峠へひと登り。軽装のハイカーとすれ違いながら、自分一人大荷物を背負って、落ち葉の舞う林道を大清水へと歩く。なんだか、味わい深く楽しい山行だった。

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