高速料金が安くなったので、寡雪の今年、遠くても雪が多そうな所へ行きたい。一方で、今年のゴールデンウィークは通常より1週間早くなったので、渋滞のタイミングをはずせる。ならばと思い、初めての月山へ行った。
| 【山域】 |
東北中部 |
| 【日時】 |
2009年 4月28-29日 |
| 【コース】 |
4月28日: |
月山スキー場・姥沢 - 柴灯森 - 月山 - 東斜面 - 月山 - 姥沢 |
| 4月29日: |
月山スキー場・姥沢 - 月山 - 東斜面 - 月山 - 姥沢 |
| 【メンバー】 |
単独 |
| 【天気】 |
28日:晴時々曇、山頂はガス/ 29日:朝のうちガス、晴時々曇のち快晴 |
4月27日 9時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)
4月28日
一昨日の夜に自宅発(高速料金割引適用のため)。
昨日は季節はずれの冬型気圧配置のため日本海よりの地方は天気が悪いことがわかっていたので、入山はしないことにしていた。そのため、山形市周辺で時間をつぶす。
まず、山形市内の旧県庁舎と議事堂の文翔館(国指定重要文化財)を見学(外観のみ)。また、旧師範学校本館なども保存されており、歴史を感じさせる街だ。
次に、山寺(立石寺)を訪れた。芭蕉の『閑けさや岩にしみ入る蝉の声』で有名な寺だ。
その後、月山へ向かう。途中、晴れているのに雨が落ちてくる。月山方面は雲の中。冬型気圧配置による雨が強い西風によって飛ばされてくるようだ。上層のトラフはすでに通過しつつあるが、500T -26℃の寒気が日本海中部に残っている。
姥沢へ上る道路は志津で通行止め。標高730m地点なのに雪が降っている。翌朝の除雪完了までここで待つことにした。
--- 月山 ---

朝7時に規制解除。夏タイヤだったので途中でチェーンを付ける必要があるかと思ったが、何とかそのままで姥沢(1160m)迄上がれた。
駐車場で準備し、リフト乗車駅8時15分。運転は30分後とのことだったので、途中で追い越されるだろうと思いつつ歩くことにした。シールを付けて、圧雪されたゲレンデを登る。上のリフト下車駅につくころ、ちょうどリフトで上がった人が降りて来始めた。
山頂に向かう人をすぐに追い越す。柴灯森(さいとうもり)、牛首を経由し、しばらく登ると雪面が氷化してくるので、アイゼンに履き替えた。
10時45分、山頂着。鳥海山や朝日連邦は雲の中で、葉山がかろうじて見えていたが、やがてガスに巻かれてしまう。
4月28日 9時 700hPa高層天気図(クリックで拡大)

滑降準備をしながら、また晴れるかなと思い1時間ほど震えながら待ったが、なかなか晴れない。少しガスが薄くなったのを見計らって、東斜面(大雪城と月見ヶ原の間の窪地上部斜面)に飛び込んだ。昨日の雪によるパウダーを期待したのだが、風でパックされた新雪だった。だが、滑りやすい。しばしばガスが濃くなるため、幾度も立ち止まる必要があった。立谷沢川本沢源頭部の広い緩斜面で終了とした。
昨日通過した上空のトラフに伴う寒気は、まだ日本海側に残っている。そのため山腹で層積雲などが発生し、山頂付近の天気が回復しないようだ。
--- 山頂付近にて ---

シールを付けて再度山頂へ登り返し。登るにつれ、ガスが濃くなってくる。山頂を超え西側斜面に入ると、数メートルしか見えないようになってしまう。
氷化した斜面はスキーをかついで降りる。しばらく下ると軟らかい雪になったが、ガスは相変わらずなのでそのまま歩いて下った。昨日降ったばかりの純白の雪面とガスが一体となって、次に足を下ろす場所の高低差がわからない。斜面がゆるくなったところからスキーで下る。ねっとりと纏わり付くようなガスに包まれ、何度も慎重に方向を確認しながら滑ったが、完全に山酔い状態で気持ち悪い。少しの下りだったが、長い長い下りに感じた。
リフトの下車駅近くになってようやく晴れた。雲低高度1550mの層積雲だったようだ。リフトをはさんでゲレンデと反対側の東側の斜面を解き放たれたように下って、駐車場へ。
--- 山頂から立谷沢川源頭を望む ---
4月29日
5時40分、姥沢スタート。昨日下ったリフト東側の斜面を登る。西風が強い。はじめ晴れていたがやがて濃いガスが降りてきた。昨日同様視程数メートル。上りだから酔うようなことはないが、足元から周りすべてが真っ白なのはやはり気持ち悪い。昨日より下方、沢に沿って登り、山頂直前で昨日同様アイゼンに履き替えた。
山頂台地に出ると同時に、突然晴れたが、不定期に濃いガスに包まれる。
やはり昨日と同様東斜面を滑る。視界が広がって気持ちいい。今日は念仏ヶ原まで周回してくる予定で氷化した尾根をガリガリ下ったが、立谷沢川本沢を渡る場所が望める場所まで来ると、対岸の登り斜面に雪がないことがわかった。おそらくこちら側の沢に下りる急な南斜面も雪が消えているだろう。ツアーは中止して、周辺を滑ることにした。
--- 立谷沢川左岸を滑る(画面右下に私) ---

先ほど滑った山頂東斜面から続く緩斜面が立谷沢川本沢へと突然落ち込む所があり、巨大な雪庇ができている。そこを北側へ巻いて沢に下りる対岸の急斜面が面白そうだ。あの雪庇を下から見てみたいし。
適度に雪が緩んで、楽しい下りだった。沢まで下りて雪庇を見上げた後、沢床をもう少し下った。これも楽しかった。適当なところで切り上げて、先ほどの尾根に上がってカメラを回収後、山頂を目指す
山頂方面は相変わらずガス気味。強い西風で雲が切れ切れに飛んでくる。かなり疲れているようで、この登りは辛かった。
山頂から再度東斜面を滑ったが、東側はすでに日が当たりづらくなっているため、最中雪になりかかっていた。
--- 最後の下り、牛首ゲレンデと月山 ---

最後の登り返し後、山頂付近から西側を滑る。朝はアイゼンが必要だった斜面も融けて滑りやすい。登りとほぼ同様のコースをたどって、姥沢へ。