南会津の隠れた名峰、会津朝日岳を楽しむ。快晴の空、良い山行となった。
| 【山域】 |
南会津 地図(クリックで拡大) → |
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| 【日時】 |
2012年 4月21日 |
| 【コース】 |
只見・白沢 - 赤倉沢 - 叶の高手 - 会津朝日岳 - 小餅葉沢源頭部 - 叶の高手 - 赤倉沢 - 白沢
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| 【メンバー】 |
単独 |
| 【天気】 |
曇り(霧)後ち快晴 |
04月21日09時 地上天気図(クリックで拡大)
いわなの里までの白沢沿いの道で自転車を使いたかったが、昨夏の豪雨によって大きな被害があって通れないとの情報を事前に得ていたので、自転車は持ってこなかった。
6時過ぎに白沢集落を出発。どんより曇っているが、これは予想通り。北海道南東〜三陸沖に動きの遅い高気圧があって、これから低層に湿った気流が吹き込んでいるせいだ。ある程度登れば雲の上に出て、快晴の空の下素晴らしい雲海を楽しめるはず。また、その雲も日の出後気温が上がれば薄れていくだろう。
ただし、もうすこし南よりの地域では、南から吹き込む湿った気流が卓越しているので(高気圧の縁辺流)、そうはいかない。特に明日はその傾向が強まると思われる。当初別の山に行こうと計画していたが、以上の理由により北に位置するこの山に変更した。
今年は除雪が入っていないので、白沢集落から歩き始めると間も無く除雪終了地点になってスキーを履く。この先いたる所で道路が流されていたが、歩きには問題なく、スキーを外す必要があったのは1箇所だけですんだ。いわなの里の建物は、道路が通れないせいで雪への準備ができなかったのか、あるいは冬期間雪下ろしができなかったせいなのか、雪で壊されていて気の毒だ。取り残された真新しい車も放置されている。
--- 叶の高手の直前、肩から振り返る ---

赤倉沢に入りスノーブリッジを渡って沢沿いに登っていく。所々デブリがあるが、特に難儀はしなかった。高度を上げるにつれ雲の中に入って視界が悪くなる。沢の傾斜がきつくなるあたりで小さな尾根に取り付き、急斜面を頑張っていると、突然雲の上に出た。飯豊方面など、雲の上に白い峰々が浮かび、すばらしい景色だ。
上の尾根に上がるところで雪が切れていて、ちょっとした雪壁を上らなければならず、しかも下は藪で難儀した。夏道に張られたトラロープが見えていたことから、夏道も急斜面であることが分かる。スキーを先に上に揚げてなんとか登った。
ここから叶の高手まではすぐ。気持ちのいい尾根だ。叶の高手からはもったいないがかなり下る。その先の小ピークはトラバースするより尾根づたいに越えていく方が楽だ。熊ノ平の避難小屋付近からひと登りで、頂上直下の大斜面の下に出る。離れた場所からここを見るとすごい急斜面に見えるが意外に普通に登れる。カメラのインターバルタイマーをセットしてから、最後の登りにかかる。
--- 頂上直下大斜面を滑る(インターバルタイマー撮影) ---

頂上では360度の大パノラマを楽しめた。特に、北方の山が美しい。明日登る予定の浅草岳も間近に見える。一方、はるか南方の山では頂上近くまで低層の雲が高まって、滝雲になっている。
お楽しみの滑降は滑りやすいザラメ雪の為、文句なし。急斜面にテレマークターンがよく決まる。自分の滑った跡を振り返って嬉しくなる。
--- 小餅葉沢源頭部。右上が叶の高手 ---

この後は、小幽沢を滑って小餅葉沢を登り返すつもりだったが、沢を見下ろすとデブリが酷かったので諦めた。代りに、小餅葉沢源頭部を少し滑ってから叶の高手へと登り返した。
--- 叶の高手から頂上直下大斜面のシュプールを振り返る ---

叶の高手からの滑降も、ちょっと雪が重かったけど、疎林が続く素晴らしい斜面だ。
誰にも会わない静かな山行を楽しめた。山には、眺めて良い山と登って良い山とがあるが(もちろん両方も)、会津朝日は後者にあたるすばらしい山だと思う。ここにスキーで登ったのは3回目だが、一度も人に会ったことがない。もっと多くの人にスキーで登られても良いのにと思う。