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阿寺山(1508.9m)(三国川側から)テレマークスキー
2017年 2月11日

里雪型気圧配置のため、雪の合間に予想に反し時々晴れた。阿寺沢滑降はオーバーヘッドのパウダーを満喫。
【山域】 上越線・八海山山域     地図(クリックで拡大) →
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【日時】 2017年 2月11日
【コース】 三国(さぐり)川ダム下 - 南尾根 - 阿寺山 - 阿寺沢 - 三国川ダム下
【メンバー】 単独
【天気】 雪時々曇り

--- 晴れ間もあり ---


5時30分出発。しばらく雪の道路を阿寺沢まで歩き、南尾根から派生する送電鉄塔のある尾根に取り付く。深いラッセルをしばらく頑張り、南尾根に出ると、風が強くなる。
ギャップに難儀しながら、雪庇を避けて登る。中間付近からは尾根が広くなって、晴れていたら気持ちがよさそうだ。

02月11日09時 地上天気図(クリックで拡大)


この冬一番といっていいスケールの大きな寒気が南下しており、日本付近は強い冬型。今日は終日吹雪を覚悟してきた。
日本海北部上空に寒冷渦があって、直下に小さいが強い低気圧がある。ポーラーロー(極低気圧)というが、これが発生すると荒天になりがちだ。等圧線は袋状になっていて、里雪型。
この低気圧、動きが遅くなかなか東進しない。その西側上空5500mには-40℃の寒気が南下してきているが、それが東に広がるのをブロックする形になっている。JPCZ(日本海寒帯気団集束帯)により山陰では大変な降雪になっているが、中越地方は今晩からと予想される。低気圧と寒気流入の狭間のおかげで、薄日が時たま差してくれる天気となった。
とはいえ、基本的には吹雪。特に頂上付近では、数メートル先が見えないようなホワイトアウトになった。

--- 阿寺沢 ---


ホワイトアウトでほとんど見えない雪庇に気を付けながら、横殴りの吹雪の中を登る。久々の厳しい状況だ。フェイスマスクと熱線入りゴーグルでフル装備。
頂上で滑降準備をしているうちに瞬間晴れて下が見えた。これで安心してルート取りができる。
阿寺沢に飛び込むと、予想通りの素晴らしいパウダー。標高差1000m以上続く滑降を存分に楽しんだ。


予報士Fun