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笠ヶ岳(2057.5m)テレマークスキー
2017年 4月 2日

思わぬ天気に恵まれ、さわやかな山行。笠ヶ岳の急斜面滑降も爽快。
【山域】 尾瀬周辺     地図(クリックで拡大) →
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【日時】 2017年 4月 2日
【コース】 湯の小屋 - 咲倉沢の林道 - 咲倉沢の頭 - 片藤沼 - 笠ヶ岳 - (往路を戻る)
【メンバー】 単独
【天気】 快晴


--- 朝の笠ヶ岳が見えた ---


大きな気圧の谷が本州付近にあり、好天は期待していなかった。だが、気団が比較的乾燥していたことと、本州南岸と沿海州の低気圧にはさまれて結果的に帯状高気圧となったため、夜半に少し雪が降った後、思わぬ好天となってラッキーだった。

4時10分、湯の小屋を出発。天の川や白鳥座が美しい。すぐに咲倉沢の林道が分かれるので、ここからスキーを履く。少し先のヘアピンカーブで林道と別れ、沢に沿って進み、急な尾根を登ると再度林道に出会う。しばらく咲倉沢に沿って雪の林道を行くと、またヘアピンカーブになるが、地図にない林道がまっすぐ延びているのでこれを行き、またもやヘアピンカーブになるところで尾根に取り付く。雪は適度に硬いので、1月に来たときとは大違いで順調に距離を延ばすことができた。
しばらく登ると狭い稜線へ。ちょっと登りづらいところもあるが、雪が多いので迂回は容易。ここで今日の目的、笠ヶ岳が左に見える。朝の光を浴びて実に爽やかだ。

--- 片藤沼付近から ---


咲倉沢の頭付近から尾根は広くなる。帰りのことを考え、小さなピークは巻いていく。
空は抜けるように青く高く、足元でキラキラと朝日に輝く新雪はまるでガラスの粉をちりばめたよう。風の音もせず静かな林間は実に爽やかで気持ちが良い。
樹林の間から見える笠ヶ岳はずっと左方にあって、進んでもなかなか近づかない。やっと正面に見える場所まで来たと思ったら、樹林が突然なくなって片藤沼付近の雪原に飛び出した。真っ青な青空に白い笠が映える。ここから見ると、まさに雪原に菅笠を置いたようだ。リズムを刻むような悪沢岳・小至仏岳・至仏岳の稜線や、燧ヶ岳もすばらしい。
来て良かった!

--- 笠ヶ岳南面と燧ヶ岳 ---


笠ヶ岳の頂上部は東西に細長く、南面は急斜面となっている。基部を斜登高して、東側から頂上へ上がった。風がなく暖かいので、360度の展望をしばらく楽しむ。
頂上からは南面の急斜面へ。短い滑降だったが、爽快。

ここからはほぼ来たルートどおりに帰る。緩斜面でも今日の雪質はスキーが良く走って、林間の滑走は楽しい。咲倉沢の頭からは登りの尾根をたどらず、咲倉沢源頭部に飛び込む。ここも楽しかった。
林道に出会ってからも、昨日と違ってスキーは良く走った。


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