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至仏山(2228.1m)テレマークスキー
2017年 4月23日

まずまずの天気の下、4回登って4回の滑降。登り累積標高は2500m、自転車分も含めると2800mになり、たっぷり遊んだ充実の1日。
【山域】 尾瀬
【日時】 2017年 4月23日
【コース】 戸倉 -(自転車)- 津奈木橋 - オヤマ沢田代 - ワル沢 - 至仏山 - 山ノ鼻 - 至仏山 - ワル沢 - 中ノ原 - 津奈木橋 -(自転車)- 戸倉
【メンバー】 単独
【天気】 曇りのち快晴


04月23日09時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)


昨日同様、5時に戸倉を自転車でスタート。津奈木橋でスキーに履き替え、坤六峠方向へ少し歩いて右の斜面に取り付く。昨日見られなかった笠ヶ岳の展望を期待していたのだが、昨日以上に空はどんより。登っていくと、雪も降り始めた。
西から優勢な気圧の尾根が近づいている。夜間は星が良く輝いていたので、北海道付近の寒冷渦から延びる気圧の谷は既に通り過ぎ、このまま晴れると思った。
実際には気圧の谷の動きが遅く、まだ本州上空にあった。とはいえ、この後から来る気圧の尾根は明瞭なので、じきに晴れてくるだろう。

--- オヤマ沢田代(右上)から滑降した斜面。至仏山へ登り返し途中にて ---


オヤマ沢田代まで登ってきたが、まだ時間が早いので、ここより標高の高いところにはまだ雲がかかっている。したがって雪がまだ硬く滑っても面白くないと思われたので、当初の予定ではここは3番目に滑るつもりだったが、まずここを滑って時間稼ぎをすることにした。
シールを剥がして、オヤマ沢とワル沢間の尾根を滑降開始。まだ上部は雪が固くて試練の滑りになると思っていたのだが、意外に滑りやすい。広く開けた斜面で、予想外にご機嫌の滑降だった。

--- ムジナ沢、尾瀬ヶ原と燧ヶ岳 ---


ワル沢まで降りたら、至仏山へ登り返し。しばらくして樹林帯を抜けると、大斜面が広がる。シールがよく効きずっと直登できたが、上部で気温が下がってくると今朝降った新雪が斑に残っていて、湿ったシールに付いてダンゴになり高下駄状態で難儀。
天気は好転しつつあり、頂上はまだガスっぽいがもうじき晴れるだろう。
頂上で手早く滑降準備して、ムジナ沢へ飛び込む。今年は残雪が多いのだが、ここは雪付きが悪いのか、岩が出ていたのでいつものように右側から回りこんで沢の芯へ。さっきまで雲をかぶっていた燧ヶ岳も晴れ、すばらしい景色を見下ろしながら延々と滑降。

--- 至仏山からワル沢への滑降 ---


山ノ鼻付近まで降りたら、ワル沢との間の尾根を登る。今日3度目の登り。ここもすべて直登。
もう時刻が遅いからか、頂上には誰もいない。ワル沢への広大な斜面を独り占め。雪面はフィルムクラストになっていて大変滑りやすい。ターンのたびに流れる沢山の氷のかけらがザーザーと追いかけて来て、愉快だ。

川上川まで滑り降りたら、鳩待峠へは向かわず、アヤメ平の方へ。中ノ原まで登ったら、津奈木橋へと最後の滑降。鳩待峠より少し余分に登らなければならないが、津奈木沢を滑るよりずっと楽しい。


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