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田子の浦港-村山古道-富士山頂
2022年05月28日

田子の浦港から富士山頂へ、徒歩で24時間以内に登って日の出を見るのが目標。
マイカー規制期間外であること、好天が保証されていること、その他の都合などの条件がそろうのを待ったため、計画から3年越しの決行。
【山域】 富士山
【日時】 2022年 4月28日
【コース】 鈴川の富士塚 - 田子の浦港 - 吉原宿 - 村山浅間神社 - 五辻 - 中宮八幡堂 - 横渡 - 富士宮口五合目 - 富士宮口頂上 - 富士(剣ヶ峰)山頂 - 富士宮口五合目
【メンバー】 単独
【天気】 快晴


--- 田子の浦港。ここを0m点として登山開始 ---

前日夜に富士宮口五合目に車を置き車中泊して、早朝自転車で下る。途中、富士宮の浅間神社により、湧玉池で水垢離(手と口だけ)。田子の浦港近くの鈴川港公園に自転車を置かせてもらう。
朝4時半過ぎに鈴川の富士塚でモチベーションを高めた後、田子の浦港へ行ってここを0m地点とし、登山開始。これから24時間以内に頂上に着きたい。快晴で富士山が良く見え、ますますモチベーションが高まる。


--- 茶畑越しに富士山。3〜4番道標間で ---

吉原宿の街道は途中から右にそれてショートカット。市街地や商業地帯を約2時間歩く。1番目の道標あたりからやっと田園風景が広がる。そのすぐ西にあるコンビニで補給。
その後も7番まで続く道標が、単調な道路歩きのアクセント。茶畑越しに富士山が見えたりして、気分は高まる。でも、こんなに歩いてもまだ標高は500mほどだ。

--- 村山浅間神社。登山の無事をお願いした ---

村山浅間神社にお参りしたのち、古道の石畳などを過ぎしばらく行って、林道へ。
五辻の少し手前、林道をショートカットする道は草に埋もれていたので林道を行ったが、深い溝で二度分断されている。注意して渡ると、五辻から登山道となる。
しかし、えぐれているところが多く、昨日の雨でぬかるんでいたり、ゴロゴロした石や段差で歩きにくい。本来の村山道はずっと溝の中だろうが、溝から上がったところを平行に進む場所もあって、そちらは歩きやすいが、踏み跡は薄い。何度か道を逸してしまったが、GPSのおかげで気づき戻ることができた。また、要所に付けられている手製の標識が無かったら、もっと大変な思いをしたと思う。感謝。歩きづらい道は天照教社の手前まで続いた。

--- 五合目から振り返る。出発地の田子の浦は中央やや左、村山浅間神社は右の枠外 ---

富士山麓の村(閉鎖)の中の古道もほぼえぐれているが、並行して上を歩くことができる。中宮八幡堂で深い涸れ沢を渡り、もうしばらく荒れた道を登ると、富士山スカイライン(旧料金所下)へ出る。
ここからやっと、まともな登山道を歩けるようになった。再度スカイライン(旧料金所上)を渡り、高鉢遊歩道と交差したのち、深い日沢に沿ってぐいぐい上ると、5合目到着。ここで数時間仮眠をとる。

--- 田子の浦港からギリギリ24時間以内に、山頂到着。 ---

22時半に再行動開始。6合目を過ぎると、清水から御殿場まで広大な夜景が見られる。0時前なのでまだ明かりが多い。
8合目の少し上でアイゼン装着。頂上で日の出を見るには少し早すぎると思っていたのだが、ここから9合目までペースががっくり落ちてしまった。結局、富士宮口頂上に着いたのは日の出まで間がない4時15分頃。急いで登りたいが疲れていて無理。日の出は、剣ヶ峯の数m下で見ることとなってしまった。
それでも、0m地点から山頂まではギリギリで24時間を切ることができ、大満足。


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