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柄沢山(1900.3m)テレマークスキー
2023年 02月04日

ゴトウジ沢源頭の滑降も、ノミオ沢の滑降も、実に気持ちよかった。天候に恵まれ、懸案を2つ解消、良い山行だった。
【山域】 上越線沿線
【日時】 2023年 2月 4日
【コース】 清水 - 涸沢川 - 柄沢山 - ゴトウジ沢源頭 - 1809m - ノミオ沢 - 清水
【メンバー】 単独
【天気】 晴れ


--- 涸沢川上部、小尾根に取り付く手前 ---


5時15分スタート、すでに先行者2人。トレースを使わせてもらう。1週前にも来たがとんでもない深雪で敗退した。今日は良く締まっているとはいえ、トレースがあるとやはり楽でありがたい。夜が明ける頃には最終堰堤を越えていたから、先週と比べると全然違う。
そこから2つ目の小尾根に取り付く。最初の人は沢を、2人目の人は尾根を登っていて、尾根をしばらく登るとやっと追いついたのでラッセルを交代。
尾根上部で大きな失敗、スキーアイゼンを落としてしまい、コロコロと下のほうへ転がって行った。取りに戻ったが、標高差で100m近く損をした。

--- 柄沢山間近 ---


尾根上は硬くクラストしているが、広く緩いので難儀はしない。ヒドンクレバスに注意しながら、頂上へ。

02月26日09時 地上天気図(クリックで拡大)


良く晴れている。ところが日本海方向の平野を見ると、どんよりとした暗い雲が垂れこめている。
では南方は良く晴れているかというと、基本的には晴れているが、谷川岳から千ノ倉岳にかけてとか、至仏岳などは、真っ白な雲がかかっている。でもここではよく晴れていて、ラッキーだ。
地上天気図を見ると、全体的には弱い冬型だが、日本海に小さな低気圧があって、これは日本海西部上層の弱いトラフに対応するものだ。日本海方向の曇天はこのせい。低気圧全面では一時的に冬型気圧配置が解消された。
一方で、この低気圧周辺の等圧線の湾曲により、南西から下層空気が流入していると思われる。そのため、標高の高い山頂には雲がかかり続けているが、その北側にあるここではよく晴れた。

--- ゴトウジ沢源頭 ---


頂上から北西のゴトウジ沢へ飛び込む。パウダーではないが、素晴らしい斜面。1520m地点まで、標高差400m弱を楽しく滑った。

--- ノミオ沢 ---


1908m峰まで上り返し、ノミオ沢へ。上部はカリカリなので、しばらくは尾根に沿ってガタガタ斜面を我慢して下る。
沢に入ってからは、素晴らしいの一言。緩斜面と急斜面、オープンと林間、それぞれの組み合わせ斜面が出てきて、楽しい。滑滝を左から巻くと沢床を滑るようになり、広い緩斜面をスピードを上げて里へと滑った。

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