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会津駒ヶ岳(2133m)周回テレマークスキー
2020年 01月25日

極端な寡雪の今冬だが、山の上はたっぷりの雪で、御神楽沢などを十分楽しめた。でも下部は酷い籔。
【山域】 南会津
【日時】 2020年 1月25日
【コース】 檜枝岐村・滝沢橋 - 会津駒ヶ岳山頂 - 2106m(?)ピーク - 御神楽沢 - 2098mピーク - 下ノ沢(源六郎沢) - 夏道のある尾根 - 滝沢橋
【メンバー】 単独
【天気】 快晴のち晴れ


--- 会津駒ヶ岳が見えてきた ---


6時、滝沢橋を出発。林道の雪は非常に少ない。おまけにカチカチ。
林道から上ノ沢側に入るところで、先行者の明かりが見えた。この辺りも、過去見たことがないほど積雪が少ない。その先、尾根に上がったところで追いついて、その後も前後しながら進んだ。
1410mの台地に上がるあたりの籔はかなり酷かったが、その先は徐々に雪に隠れるようになっていった。
雪が浅いので、10時前に登頂。
山頂の標識は雪に完全に埋まって見えなかった。山麓の雪は少ないが、標高の高いところだとたっぷり積もっている。

01月25日09時 地上天気図(クリックで拡大)
01月25日09時 700hPa高層天気図(クリックで拡大)

ここ数日、気温の高い日が続いた。ここ数日に限らず、今シーズンは全体的に暖冬で、北極を周回する寒気が南下してこない。おかげで、4,5日前にたくさん降った雪も、標高の低いところではすっかり溶けてしまった。
昨日の気温は平年より6℃近く高く、今日は昨日よりも4℃ほど下がったため、それより少し高いところでは、昨日緩んだ表面の雪が凍って、モナカ状になっている。

地上天気図では、弱い冬型気圧配置。にもかかわらず、快晴。
高層天気図を見ると、緩やかな気圧の尾根で、西南西の風。さらに、上空3000mの気温は-10℃程度。これでは日本海からやってくる雪雲も発達できないだろう。もっと日本海寄りの山を見ると、少し雲がかかってはいるものの、明るい白色で、降雪をもたらすようなものではなさそうだ。時々巻積雲などがやってくるが、乾いた感じ。

大陸方面の上空の気温を見ると、西から寒気が下がってきていることがわかる。明後日あたりには平年並みの天気になるかもしれない。地上天気図の南岸の前線も気になるところ。この時期に南岸低気圧で関東に雪が降るとなれば、やはり暖冬ならではなので、平年並みとは言えないのかな。

--- 2106m台地からこれから滑る斜面上部を見る。前方は大戸沢岳と三岩岳 ---


シールを付けたまま、中門岳方向へ滑走。2106m(?)の台地でシールを剥がし、御神楽沢へと小尾根を滑降。深くはなかったが、パウダーの楽しい滑降だった。
あっという間に御神楽沢へと降り、再度シールを貼って、2098mピークへと樹林の中を登り返す。ピークから、今度は下ノ沢(源六郎沢)へと滑る。ここも良いパウダーに覆われていて、とても楽しい滑降だった。出だしから少し下ったところの急斜面も、楽にテレマークターンを楽しめた。最下部は少し藪が出ていたが、ターンの邪魔になるほどではない。
源六郎沢を少し滑るが、今年はまだ小滝が埋まりきっておらず、小さく高巻くところがあった。その先、滝を避けるために夏道のある尾根に上り返す必要があるが、いつも登る沢の取り付き部分の雪の状態が悪かったので、少し手前の沢状斜面を登った。
夏道尾根から少し北側の斜面を滑ったが、例年より籔が多い。下ノ沢へと下る沢を下り始めると、ひどい籔の上にモナカ雪で大変な難儀。もう勘弁してくださいという感じで、途中で林道へと逃げ下った。


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