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宝永山(2693m)須山道スピードハイク
2019年10月 5日

山麓の須山浅間神社から須山道を通って宝永山まで往復
【山域】 富士
【日時】 2019年10月 5日
【コース】 須山浅間神社 - 弁当場 - 水ヶ塚 - 宝永山 - 幕岩 - 須山御胎内 - 水ヶ塚 - 弁当場 - 須山浅間神社
【メンバー】 単独
【天気】 晴れのち時々曇り


--- 須山浅間神社。暗くて写っていないが、権現造りの立派な社殿 ---


5時前に出発。まず須山浅間神社に参詣し、今日の入山とその無事を祈願。先ほどまで満天の星空だったが、だんだん白み始めた。
指導標に従いしばらく市街を行き、暗い杉林へ入る。

--- 朝の富士山。忠ちゃん牧場から ---


暗い林間をしばらく進むと、開けた場所に出た。ちょうど日の出となり、富士山が美しい。この辺りは、蕎麦畑が広がっていた。
景色の良い牧場の端に沿って登っていき、いったん広い道路に出るが少し行くとすぐに右に曲がって、水路に沿って進むと、弁当場という水場。源頼朝が巻き狩りをしたときのゆかりの場所だそうだ。
その先も、須山集落の水道管利作業道沿いに進む。一部わかりづらいところがあったが、いろいろ変化のある道を上って、水ヶ塚の広い駐車場に到着。ここで大休止。

--- 宝永山と宝永第一火口 ---


水ヶ塚から再度傾斜の緩い原生林へと入って行く。しばらくは石がごろごろして歩きにくいが、次第に傾斜が急になって来るとむしろ歩きやすくなる。この辺りは富士山ではなく普通の山のような雰囲気。
やがて空が開けると、ザレた急斜面になって登りづらくなるが、ここを頑張ると、宝永第二火口の端に出て、日本離れした景色となる。
第一と第二火口の間の鞍部まで下り、そこから宝永山までの標高差260mのザレた上りも辛かった。だが山頂から、今朝の出発点付近が愛鷹山の麓に遥か遠く見えるのを眺めると、疲れが飛んでしまった。でも、これからあそこまで戻らなければならない。

10月05日09時 地上天気図(クリックで拡大)

三陸沖には台風から変わった温帯低気圧があり、大陸には勢力の強い高気圧があって、早くも冬型のような気圧配置だが、高気圧圏内の朝鮮半島の東の日本海に小さな低気圧が発生した。
高層の天気図では、両方の低気圧の上空に気圧の谷があるが、その間に当たる東海地方は、弱いが気圧の尾根になっている。二つの低気圧の間で、短期間だろうが好天になった。
高層天気図の等高度線に沿って西風が強いが、宝永山尾根の東側は雲が沸き上がって来始めた。昨日の雨で湿った地表が日射で温められてできた湿った空気が、尾根を越えてきた西風に巻き上げられてできた旗雲だ。


--- 二ツ塚 ---


宝永山の少し北の鞍部から東へ、御殿場口に向けて降りる。ガスの中、深い砂(スコリア)を蹴って駆け降りる。このルートは登りだったら大変だ。
途中で二ツ塚の西側へ向けて右へ分岐。広大な景色を眺めながら斜めに下っていくと、やがて樹林帯へ。途中、幕岩と須山御胎内へ寄る。
水ヶ塚は素通りし、下山を急ぐ。ここからは登りと同じルートを通り、何とか明るいうちに須山浅間神社まで戻って、無事下山のお礼の参拝ができた。


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