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大中子山テレマークスキー(雪なし敗退)
2020年 02月23日

支尾根に雪なく、早々に引き返した。
【山域】 南会津
【日時】 2020年 2月23日
【コース】 檜枝岐 - 舟岐川林道 - 1260m地点 - 檜枝岐
【メンバー】 単独
【天気】 吹雪



02月23日09時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)
02月23日09時 地上天気図(クリックで拡大)

日本海で発生した寒冷前線が昨夕18時ごろ通過。夜半からは強い風が吹き始めた。昨日夕方から降り始めた雨は一旦止んでいたが、今朝になって雪が降り始め、吹雪になった。
オホーツク海の上空に寒冷渦があって、高度5160mで-36℃の寒気を伴っている。寒冷渦から南西に気圧の谷が伸び、北陸地方を通っている。寒冷渦を回る気流によって寒気が南下し、北日本上空をすっぽり覆っている。また、日本海北部にも小さな寒気の塊が見られる。
寒冷渦の下のすぐ東には強い低気圧があるが、上空の寒冷渦が追い付くため前線は閉塞過程に入っている。地上天気図には表現されていないが、上空の気圧の谷に対応した2次前線が東北地方にありそうだ。また、日本海北部上空の寒気の塊の下にはポーラーローがあるかもしれない。
東シナ海の高気圧とオホーツク海の低気圧の間で等高線の間隔が狭くなっており、強い風が吹き、上空の寒気によって強い対流が起きて吹雪となった。
例年だと、シベリアに陣取った高気圧が第2陣第3陣の寒気を次々と繰り出してくるのだが、暖冬の今年は長続きしない。日本海の筋状の雲の離岸距離はすでに大きくなりつつあり、明日は高気圧がやってくるため穏やかな天気になって、今日積もったパウダーを堪能できそうだ。


今朝は吹雪の中を遅い出発。舟岐川林道の雪は昨日の暖気によって融けたのが今朝の寒気で締まっていて、その上に薄く雪が積もって歩きやすい。舟岐川を渡る手前で左の台地に取り付く。
一ノ岐戸沢はまったく埋まってなく、対岸にスキーを投げて渡渉。ボウル状の斜面を登って支尾根に上がると、全然雪がない。藪は我慢すれば何とかなるが、雪がないのはスキーにとって致命的。酷い天気であることもあって、ここで引き返した。


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