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平標山(1983.7m)・仙ノ倉山(2026.2m) テレマークスキー
2020年 02月29日

良い天気と好い雪に恵まれ、あれこれ4本滑って充実。登り累積標高差は2000mを越え、2月としては上出来。
【山域】 谷川連峰
【日時】 2020年 2月29日
【コース】 R17火打峠 - ヤカイ沢右俣左岸尾根 - 平標山 - 西ゼン源頭 - 仙ノ倉山 - 笹穴沢 - 平標山 - 笹穴沢 - 稜線 - 河内沢支流 - 火打峠
【メンバー】 単独
【天気】 快晴のち晴れ、朝のうちは曇り


--- 帰りに滑った沢の源頭部 ---


4時45分、火打峠国道沿いを出発。曇り。別荘地を抜け、林道が河内沢を渡ってしばらく行ったところで樹林帯へ入る。昨日5,6人入ったらしく、トレースがあったので使わせてもらう。このトレースの主は尾根の上で引き返していたが、おかげでそこまで楽をさせていただいた。
いつも凍結している斜面ではクトーを使った。もうしばらくすると緩むかもしれないが、今はカチカチ。そこを抜けると、登路の尾根が稜線に合わさる部分の右側の沢(河内沢の支流)源頭部の斜面が見えた。完全に雪に覆われ、真っ白で魅力的。ここを滑ったことはないが、今回は帰りにここを滑ろうと決めた。それまで誰も滑っていなければ嬉しいんだけど。

02月29日09時 地上天気図(クリックで拡大)
02月29日09時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)

地上天気図では、南北に延びる高気圧が日本の東に抜け、3つの小さな低気圧に囲まれたようになっている。冬型気圧配置ではないが、普通に考えれば、天気は良くない。
ところが、高層天気図を見ると、日本付近は気圧の尾根となっていて、地上天気図と合致していない。さて、どちらが勝るんだろう。今のところ、穏やかそうに見える。
結局、朝のうちは曇っていたものの、上空の気圧の尾根のほうが優勢となり、良い天気で、2月とは思えない陽気となった。ただし、午後になると南のほうから曇ってきたようだ。

--- 笹穴沢1回目の滑降 ---


トレースのおかげで、8時すぎに平標山頂に登頂。まず、北側の西ゼン源頭部を滑降。パックされた雪だったが、ちょうど晴れてきて気持ちが良い。
谷が狭くなって落ち込む手前で止めて、仙ノ倉山方向へ登り返し。ピークがいくつかあって、視界が悪いと悩みそうだ。仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰。周辺の山には幾度か、特に平標山には何度も登っているのに、この山には初めて登った。
山頂からシールを付けたまま一つ手前のピークまで戻って、ここでシールを剥がし笹穴沢へ向けて滑降。スケールが大きくて、楽しい滑降だった。


--- 笹穴沢2回目の滑降。前に見えるシュプールは1回目の滑降時の自分のもの ---


沢床まで下り、さらに少し滑ったら、平標山へと登り返して笹穴沢を源頭から再度滑降。日射で先程より雪が重くなっていたが、楽しい。今度はもう少し下まで行ってみた。
またシールを付けて、今日4度目の登り。朝の登路と稜線の合点へ向けて登り、今朝目を付けた斜面へ飛び込む。今日は多くの人が入ったが、良かった、ここは誰も滑っていない(というか、今日自分が滑った斜面いずれもは誰も滑っていなかった)。
真っ白な広いまっさらの斜面を独り占め。下部は水が出てきたので、左の尾根に逃げた。
しばらく左に巻いて行って、林間を滑っていくと、やがて斜面が緩くなり、更に行くと林道に合流。林道を滑り、別荘地の道路は路肩の雪を拾って何とか最後まで滑って行けた。
火打峠まで戻ると、路肩まであふれるほどの車が止まっていた。


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