Home > お天気山行日記 - 索引 > 予報士Fun
大戸沢岳(2088m) テレマークスキー
2020年 03月21日

昨日は久しぶりの冬型気圧配置だったが、風が強いだけで降雪は少なかったらしい。御神楽沢側(北東斜面の樹林帯)のツリーランは快適。上大戸沢源頭(南東側オープン斜面)は風でパックされた雪面。最下部は午後には雪が消えていた。
【山域】 南会津
【日時】 2020年 3月21日
【コース】 檜枝岐村・滝沢橋 - 大戸沢岳南東尾根 - 大戸沢岳 - 大戸沢岳北西尾根 - 御神楽沢 - 大戸沢岳 - 上大戸沢源頭部 - 滝沢橋
【メンバー】 単独
【天気】 快晴のち晴れ


--- 南東尾根。西山付近から ---


5時過ぎ、滝沢橋を出発。昨日からの強い風がまだ収まっていない。民宿の横から南東尾根末端の沢状部分に取り付くが、雪はうっすら。すでに雪がなかったところに、昨日降った雪が何とか積もった感じ。しばらく上って雪がふかふかしてきたなと思ったら、ずるっと滑って、ふかふかに積もった落ち葉が直ぐ下に現れる。
沢状斜面の源頭部から上に上がると、やっと積雪が増えてきた。感じの良い広い樹林を登って行く。西山のピークは左に巻いた。

03月21日09時 地上天気図(クリックで拡大)

昨日は冬型気圧配置だったが、寒気の南下がそれほどでもなかったのか、風が強いばかりで大雪にはならなかった。大陸の高気圧が南寄りなことも一因だろう。強風をもたらした低気圧は動きが遅く、上空の切離低気圧に追いつかれたため前線は閉塞、さらに発達している。
等圧線の間隔が狭いため、まだ強い風が残っているが、高気圧が南岸に進むにつれ、良い天気になった。西風が強いものの、冷たい風ではない。

西山から上は尾根はやや細くなるが、傾斜はきつくないので快適に登れる。上部では雪煙が舞う強風にしばしば足を止められる。

--- 北西尾根の下部。登り返しの際に撮影 ---


頂上から北東側の尾根を御神楽沢に向けて滑降。上部の緩斜面を過ぎ樹林帯に入ると、浅いが、素晴らしいパウダー。ただ、時折浅い新雪のすぐ下に凍った雪があるため、注意深く滑る必要があった。昨日は風が強かったため、雪は一様に積もらなかったのだろう。

--- 大戸沢岳への登り返し。後方に見えるのは、三岩岳 ---


御神楽沢まで下りたら、シールを張って登り返し。この登りは、いつも実際より長く感じられる。
大戸沢岳の東峰と西峰の鞍部から、上大戸沢の源頭部へ。強風でパックされた雪面、いわゆるウインドクラストで、期待した雪質ではなかったが、それでも楽しく滑れた。適当なところで斜面をトラバースして、南東尾根に戻る。
西山から下は、次第に籔が増えてくるものの滑れないほどではなかったが、取り付き近くまで下りていくと、昨日降った雪はすっかり解けて地面が出ていた。


予報士Fun