Home > お天気山行日記 - 索引 > 予報士Fun
八ヶ岳(権現岳・赤岳)周回ハイク
2020年 8月 2日

南八ヶ岳の南部、権現岳から赤岳への縦走を日帰りで周回
【山域】 八ヶ岳
【日時】 2020年 8月 2日
【コース】 天女山入口 - 三ツ頭 - 権現岳 - キレット - 赤岳 - 真教寺尾根 - 羽衣池 - 天女山入口
【メンバー】 単独
【天気】 晴れのち曇り午後遅くに雨


--- 雲海に浮かぶ南アルプス北部 ---


今回は周回コースなので、戻ってくるコースを考えて天女山の下に車を置く。長かった梅雨が昨日明けたが、夜間は雨が降っていた。笹などの下草がぬれていたのでレインパンツをはいて出発したが、天女山の駐車場を過ぎると、すでに多くの人が露払いしてくれているようだった。
ここから前三ツ頭までの登りでちょっと飛ばしすぎて失敗。ばててしまい、その後ずっとがっくりペースが落ちてしまった。
深い森の中の登りが続いたが、前三ツ頭でひょっこり森林限界の上に出て、雲海に浮かぶ南アルプス北部が見えた。

--- 三ツ頭から権現岳 ---


三ツ頭まで上がると、目指す権現岳と赤岳や、阿弥陀岳などが良く見えたが、すでに雲が上がり始めている。予想していたほどすっきりとは晴れてくれなさそうだ。編笠山方面の斜面の眺めが美しい。
権現岳頂上の岩に怖々上がった後、縦走路分岐でくつろぐ。

--- 長い梯子を見下ろす  ---


赤岳に向け縦走。すぐに長い長い梯子を下り、旭岳、ツルネへと、気持ちの良い稜線を歩いたが、朝の頑張りが響いて、ペースが上がらない。キレットを過ぎたところで、ちょっと昼寝。

--- 雲間苦菜 ---


天女山からここまで、沢山の花を見た。ヤマオダマキ、イワオトギリ、ゴゼンタチバナ、カラマツソウ、ハクサンシャクナゲ、ヨツバシオガマ、トモエシオガマ、ミネウスユキソウ、コバノコゴメグサ、イブキジャコウソウ、チシマギキョウ、シナノキンバイ、ミヤマオダマキ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、ムシトリスミレ、タカネツメクサ、、、沢山あって書ききれない。
中でもスッキリしていて好きな、クモマニガナの写真だけ掲載。

--- 赤岳の登り ---


キレットから急登が始まる。岩の部分が多く、息が切れる。赤岳山頂につく頃にはガスに覆われてしまい、展望は得られなかった。

少し戻って、真教寺尾根を下る。上部は何本もの鎖が続く。鎖がなかったらこの下りはかなり難儀したと思う。その後も延々と続く下りがいやになる頃、やっと羽衣池に到着。
ここからはもうすぐだと思ったが、山麓を横に歩くハイキング道は意外に遠かった。そのうえ、最後になって土砂降りにやられた。

08月02日09時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)


昨日やっと梅雨が明け、地上天気図では太平洋高気圧が本州を穏やかに覆っているが、なんだか頼りない感じ。
高層天気図を見ると、西日本に寒気が北から垂れ下がっていて(破線)、これが東進するにしたがって大気が不安定になる。地上の気温が上がる午後から夕方にかけては特に心配だったが、悪い予想が当たってしまった。ただ、降り出しは思ったより遅い時刻だったので、激しく降られたのは最後の30分だけで済んだ。


予報士Fun