Home > お天気山行日記 - 索引 > 予報士Fun
天子山地 トレイルラン
2020年 10月25日

長距離を完走でき、大満足。天気に恵まれ、富士山の眺望も反対側の南アルプスの眺望も、素晴らしかった。
【山域】 富士山西麓・天子山地
【日時】 2020年10月25日
【コース】 道の駅朝霧高原 -(自転車)- 天子ヶ岳登山口 - 天子ヶ岳 - 長者ヶ岳 - 毛無山 - 雨ヶ岳 - 端足峠 - 道の駅朝霧高原
【メンバー】 単独
【天気】 快晴


--- 気持ちの良い林間の尾根道ラン ---


天子ヶ岳登山口まで自転車で移動。下山後回収が必要だ。
深い樹林の中を天子ヶ岳まで頑張る。頂上直前は樹林の中ながら広い広場になっていて、気持ちが良い。東の端に行くと、朝の富士山から逆光が差して、爽やか。
天子ヶ岳を超えると、走りやすいところが多い。林間の気持ちの良い尾根を長者ヶ岳へ向かう。
長者ヶ岳からは富士山が良く見えたが、反対側を見ると南アルプスが端から端まで(北岳から聖岳まで)見えて、すごく得した気分。うっすら雪をかぶって、とても美しい。

--- 白根三山。雪見岳中腹から ---


天狗岳、熊森岳を超え、猪之頭峠の鞍部から雪見岳へ。このあたり、ずっと樹林の中だが、時々南アルプスがきれいに見える場所があって、癒される。
雪見岳と金山を過ぎたら、第一・第二地蔵峠から毛無山まで大登り。この辺りになるとだいぶん疲労がたまってきて、もう走れなくなってきた。普通の登りより遅かったかも。

--- 毛無山付近からの富士山 ---


丸山から毛無山を挟んで大見山までは、比較的平らな尾根が続く。天子山地の最高所なので気分が良い。富士山の眺めが良い場所も多い。
毛無山頂上ではゆっくり休んだ。

10月25日09時 地上天気図(クリックで拡大)
10月25日09時 750hPa高層天気図(クリックで拡大)

移動性高気圧が西から本州を覆いつつあり、終日良い天気だ。だが、駿河湾から富士南麓にかけては雲が発生、夕方まであまり移動せず。
天気図をよく見ると、等圧線がちょうどこの付近で波打っている。寒冷前線は日本のはるか東に過ぎ去っているが、天気図には表せない二次前線が三陸沖の小低気圧あたりから伸びているのかもしれない。あるいは、伊豆半島から駿河湾で日射の影響もあって収束帯があるのだろうか。
高層天気図では、上空に気圧の谷と寒気があるのがわかる。局地的に大気が不安定なのかもしれないが、それがどこの局地なのか予想は難しい。

この辺りまで来ると、個人的感想だが、富士山頂上の形が良くなる。天子ヶ岳あたりからだと、右の剣ヶ峰が高くて頂上稜線が傾いて見える。さらに南の富士宮あたりからだと、頂上が尖って見える(江戸中期以前なら、これが富士山らしい形とされていた三峰形だけれども)。
西北西のこの辺りからだと、頂上が水平に見え両端がちょっと尖っていて、カッコいい(と思う)。

--- 下山後、道の駅に向かう途中の原野から。日暮れ間近 ---


タカデッキを越えたら、もう大きな登りはない。雨ヶ岳の山頂まで笹原の尾根道が多く眺望が良くて、最後のランを楽しめた。
端足峠から下るころにはかなり足が疲れていて、膝がガクガクする。
この後はまっすぐ国道に出て道路を歩くつもりだったが、意外にまだ元気があったので、根原の原野を歩くことにした。これは大正解。日没直前の夕日に照らされた富士山を芒の原野越しに眺められ、疲れたが充実していた一日の余韻に浸ることができた。


予報士Fun