Home > お天気山行日記 - 索引 > 予報士Fun
守門黒姫(1367.8m) テレマークスキー
2021年 04月11日

素晴らしい天気の下、裏黒姫など3本滑ってたっぷり楽しんだ。
【山域】 南会津
【日時】 2021年 4月11日
【コース】 五味沢 - 下黒姫山 - 1328mピーク - 裏黒姫 - 黒姫 - 1115m台地上部 - 駒ノ神稜線 - 下黒姫山 - 五味沢
【メンバー】 単独
【天気】 快晴


--- 1040m台地 ---


明るくなり始めた、4時50分頃出発。夜間良く晴れていたので放射冷却のため気温は低めだが、日が昇ると暖かくなるだろう。
破間川の橋を渡ったところからスキーを履き、林道を一部ショートカットしながら終点まで進んで下黒姫沢に下りる。雪はまだ十分あって渡渉に苦労するようなところはないが、何か所かデブリで埋まっていて、それを超えていく必要がある。今シーズン前半は降雪が多かったが、後半は暖かかったので、例年よりデブリが多い気がする。
沢の上方に朝日に照らされた雪山が青空に映えて、良い一日になりそうな予感。
750mで右の沢に入り、しばらく行くと台地に登り着く。この付近から主稜線まで、幾つもの地滑り地形があって、急登と平らな台地を4度繰り返して登って行く。天気が良いので、雪山に囲まれた台地でゆっくりのんびりしたくなるが、今日は何本か滑ってたっぷり楽しみたいので、先を急ぐ。

--- 1328mピークから見た、黒姫 ---


主稜線直下の台地から稜線までの急斜面は、まだ雪が固かったのでちょっと緊張した。スキーアイゼンを持ってきておいてよかった。

--- 1328mピークからの滑降。
写真での見た目より実際は急斜面。日射が強く、ぼろぼろと雪が落ちる ---


1328mピークでシールをはがし、北東斜面へ飛び込んだ。思ったよりは雪の表面が緩んでいて、楽しく滑れる。最初は尾根を、途中から沢に入って滑った。
楽しくてどんどん下って行ったが、ちょっと深追いしすぎたかも。破間川が近づき沢が狭くなって、日当たりが悪くなり雪面が固くなってきたところで止めたが、下りすぎたので登り返しが大変。

04月11日09時 地上天気図(クリックで拡大)

大きくしっかりとした高気圧に覆われ、素晴らしい天気。上空の寒気はまだ一部残っているものの、各層ともによく乾燥しているため、スッキリと晴れ渡った。
空気の霞も少なく、遠望がよく利く。

--- 1328mピークと駒の神。ナイフリッジが美しい。 ---


引き返した地点からは、下った沢の一つ東側(左側)の沢に入り(実は、広いほうの沢に導かれてうっかり間違えたのだが、こちらのルートの方が良かったので結果オーライ)、途中からさらに左の急な沢に入って、またスキーアイゼンを使って急斜面を登り黒姫山頂の北側へ出た。
北方の山々の素晴らしい景色が広がる。近くに栗ヶ岳、遠方には飯豊の山々が見えて、素晴らしい。南方には、魚沼三山や先週登った燧ヶ岳等も良く見えた。

--- 黒姫からナイフリッを下る ---


シールをはがして、広い山頂からナイフリッジの雪稜へ恐々滑る。尖った細い尾根を過ぎ再び広くなった尾根は、フイルムクラストの楽しい斜面。尾根をそれて、急な斜面を1115m台地へと滑り降りた。
ここで再度シールを張り、最初の登りで正面に見える尾根へ登り返す。急な斜面だが、もう雪が緩んでいるのでスキーアイゼンは不要だった。

--- 下山ルート全容 ---


狭い尾根で荷物を縦に並べて、最後の滑降準備。ここからは長い滑降が待っている。緩急繰り返す気持ちの良い斜面を、基本的に往路と同じルートを滑ったが、下黒姫沢に下りる小沢は通らず、隣の広い尾根経由で降りる。
下黒姫沢では何か所かデブリを超える必要があったが、大した難儀は無かった。


予報士Fun