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霧ヶ峰・車山(1924.7m)ハイキング
2021年10月23日

たまにはのんびりとなだらかなところを歩きたい。深い森の中を歩くのも良いが、のびやかで開放的なところは気持ちよい。
【山域】 霧ヶ峰
【日時】 2021年10月23日
【コース】 白樺湖 - 車山 - 蝶々深山 - 八島湿原 - 北の耳 - 南の耳 - 殿城山 - 大門峠 - 白樺湖
【メンバー】 単独
【天気】 曇りのち晴れ


--- 車山。下りてからやっと晴れた ---


5時45分、明るくなり始めたころ出発。期待に反し、どんより曇っている。道路を西に少し歩き、北に鞍部が見えるところでかすかな踏み跡をたどって藪を登る。ビーナスラインを横切り、さらに藪を漕いで鞍部へ出て、尾根をたどる。ここは大分水嶺トレイルと言うそうだ。
広い登山道だが、尾根をまっすぐに登るので結構きつい。ピークを2つ超えると車山方面の斜面が広がるが、ガスが切れそうで切れないので、頂上は見えない。部分的に差す日光が昨日の雪が着いた木を照らし、キラキラきれい。
ここで広いほうの道に誘われコースを間違えた。少し戻って、尾根の真ん中の道をたどる。スキーゲレンデ上端に沿った広い道をたどる人が多いのだろう、こっちの道は藪に消え入りそうだ。
車山の下で藪から解放され、ひと登りで頂上。ガスで眺望なし。レーダードームの塀も、木道も道標も霧氷に覆われ、すっかり初冬の景色。待てば晴れそうだったが、写真を数枚撮って下山。

10月23日09時 500hPa高層天気図(クリックで拡大)


地上天気図では冬型気圧配置で、中央分水嶺付近のここでは微妙なところだが、北アルプス等の風下なので晴れるかなと期待していた。しかし、昨日の夜まで降った雨で下層大気は湿っているようで、風がまだ強いこともあって、斜面によって上昇させられ雲が発生している。
高層の天気図を見ると、オホーツク海から関東にかけてキューっと鋭い気圧の谷がある。寒気は広く南下していて、まだ本州中部を通り抜けていない。そのため大気が不安定で山には雲がかかり、またとても寒い。

--- 蝶々深山 ---


車山から下り蝶々深山へ向かう途中で、急速に晴れてきた。ゆるやかな起伏が広く広がり、気持ちよい。

--- 八島ヶ原湿原の草紅葉 ---


蝶々深山を越え、左にそれて小さなピーク(ここも気持ちの良いところ)を越えて、沢渡へ下って旧御射山遺跡を通り、八島ヶ原湿原へ。草紅葉が奇麗だった。もちろん周辺の立ち木の紅葉も見逃せない。空が広くて、回り道だがのんびり歩こうとここをコースに選んでよかった。
湿原を3分の2周して、男女倉山、北の耳、南の耳と中央分水嶺を気持ちよく歩き、分水嶺から逸れた後、殿城山で最後の展望を楽しんだら、姫木平方面へ急降下。
舗装路に出てずんずん歩いていたら、右の山道の入り口を見過ごし、また少し戻ることになる。等高線に沿うこの道は古い林道跡だろう。黄葉した落葉松林を見ながら歩くこんな道も癒される。たっぷり歩いたころ、また中央分水嶺の尾根に合流。今朝藪漕ぎして上がった鞍部だ。
ここからひと山超えて下ったら、観光やレジャーの車でにぎわう大門峠に出て、現実に引き戻された。


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