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守門大岳テレマークスキー(途中まで)
2022年 01月30日

素晴らしいパウダー。一人でラッセルした甲斐があった。ぶな林の斜面滑降はもちろんだが、上部灌木帯の滑降が特に楽しかった。
【山域】 会越
【日時】 2022年 1月30日
【コース】 二分集落 - 長峰 - 保久礼 - 1200m地点 - (往路と同じ)
【メンバー】 単独
【天気】 小雪、上部はガス


--- 長峰の林道。小さな雪庇の下を通った ---


5時40分スタート。夜間多くの降雪があったため、昨日の重パウダーはすっかりリセットされた。林道の昨日のトレースはほぼなくなっている。
冬季のノーマルルート通り、林道をショートカットし、尾根の先端に取り付いて水路へあがって、谷間の小平地から長峰へ。長峰のラッセルはその名の通り長い。深い。保久礼小屋の鞍部まで延々とラッセル。このあたりで、小屋の2階が半分隠れるくらいの積雪。
ここからのラッセルはさらに深くなるが、シールが良く効いて、ぐいぐい直登で進む。傾斜のない短いヤセ尾根を過ぎると、ブナ林の広大な斜面。雰囲気が良い。キビタキ小屋は完全に埋もれているのか、気付かずに通り過ぎた。

01月30日09時 地上天気図(クリックで拡大)

緩い冬型気圧配置。昨日は能登半島付近を目指していたJPCZは、今日は新潟付近へ指向している。そのためだろうか、夜間に多くの積雪があったし、今も継続して雪が降っている。しかし、等圧線の間隔は広いので、風は強くない。

--- キビタキ小屋の上、尾根が狭くなってきたところ。
帰りの滑降は、ここが一番気持ち良かった ---


更に登ると尾根が狭くなり尾根らしい尾根になって、植生は霧氷がびっしりついた灌木になってくる。今の天候でも十分きれいだが、もし晴れていたらかなりきれいだろう。シールがやや効かなくなってきた。雪質がサラサラに変わったようだ。
上方はガスがかかっている。次第に木がまばらになり、先が見づらくなってきた。雪面は風でパックされた雪質になった。1200M付近で木が無くなり先が全く見えなくなったので、ここで引き返すことにした。ホワイトアウトでの滑降は苦手だ。
滑り始めはパックされたシュカブラの雪で滑りにくかったが、すぐにふわふわに。登りで雪質が変わったと感じた地点の上の尾根の滑降は、ターンごとに浮いたり沈んだり、とても楽しかった。もちろんその下の広いぶな林も楽しい。
どうやら途中まで後続がいたようだが、先に下ったシュプールがある。おいしいところを先に持っていかれたが、1人滑っただけなので雪面が荒れたというほどではないし、一番良かった上部の尾根は独り占めしたので良しとしよう。
登りであんなに頑張ったのに、保久礼小屋の鞍部まであっという間。面倒だが鞍部でささっとシールを貼り、数分登って剥がしたら、長峰の高速道路。


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